長崎の風景を絵はがき感覚でパッケージにした
「長崎景観クルス」好評です。
“長崎景観クルス”
長崎くんち
出島町『阿蘭陀船』
クルス4枚入¥324 (税込)
148×100×20mm
ちょうどハガキサイズです。
平成30年取材
ハイカラな「オルゴール回し」にご注目!
出島町 阿蘭陀船 でじままち おらんだふね
鎖国期、西洋に開かれた唯一の窓口だった「出島」。その歴史的役割を終えた後は、周囲を埋め立てられ、市街地の中に組み込まれてしまいます。現在の出島町は発掘調査・復元整備事業が進む「出島」をぐるりと取り囲むように広がる広域の町。くんちの初奉納は昭和28年(1953)です。(2018年8月取材)
オランダ商館が置かれた人工島「出島」には、毎年夏になると季節風に乗って貿易品を満載したオランダ東インド会社の船がやって来ました。大航海を無事に乗り切った船員たち。船の入港を待ちわびた地元の人々。長崎のまちはどんなに沸き立ったことでしょう。そんなシーンを再現したのが「阿蘭陀船」です。
前回の奉納からはキャピタン(オランダ商館長)や長崎奉行、町娘などに扮したこども舞踊隊も加わって、阿蘭陀船入港時のオランダさんと長崎の人の交流を華やかに演出しています。根曳の掛け声、囃子方の演奏、シャギリも一体となって出島町全体の盛り上がりを見せたところで、いざ船回し本番へ。
「阿蘭陀船」の船回しのなかで出島町ならではの演出があります。子どもたちの奏でるベルリラ(鉄琴)の調べに合わせて、ゆっくりゆっくりと船を回転させる「オルゴール回し」です。西洋へのあこがれを感じさせるハイカラで楽しい演出なのですが、実は早回しよりもかえって力を要する根曳泣かせの船回しなのだとか。
静と動のメリハリを効かせた演出を
そして、オルゴール回しから一転して早回しへ。この静(美しさ・優雅さ)と動(勢い・力強さ)のメリハリの効いた演出こそが出島町らしさだといいます。奉賛会実行委員長の馬場政隆さんは「船の動きだけでなく、一人ひとりの動きにおいてもそれを表現して、全体として静と動が調和した船回しにしたい」と語ります。
※写真提供 出島町様