長崎の風景を絵はがき感覚でパッケージにした
「長崎景観クルス」好評です。
“長崎景観クルス”
長崎くんち
本古川町『御座船』
クルス4枚入¥324 (税込)
148×100×20mm
ちょうどハガキサイズです。
平成30年取材
前進をピタリと止める「寸止め」は圧巻!
本古川町 御座船 もとふるかわまち ござぶね
白地にくっきりと赤い日輪が染め抜かれた大きな帆。船の最上段に祀るのは御座所を配した諏訪社殿。総檜造り白木の格調高い本古川町の「御座船」は豪快な船回しと共に、和楽の伝統を重んじた重厚な調べのお囃子にも定評があり、“お囃子の本古川町”としても知られています。(2018年8月取材)
本古川町の演し物は昔から勇壮な曳き物と決まっていて、明治後半から昭和にかけては水兵さんが曳く「軍艦」で人気を博したとか。そして今は「御座船」。江戸時代、大型軍船を持つことを禁じられた各大名たちは、代わりに中型軍船を豪華に飾り付けして御座船とし、参勤交代時などに利用したそうです。
「スピード、パワー、気迫」の船回しの中で一番の見せ場は、前進する船が勢い余って正面に立つ長采(船回しの総指揮官)に「ああっ、ぶつかる!」というところでピタリと静止させる「寸止め」の技。今回の長采・田代直樹さんも「根曳衆を信頼していますので」と涼しい顔ですが、観客はそのたびにヒヤリとさせられるのです。
心も体も引き締しめて
本番に臨みます
それにしても長崎くんちのすごいところは、秋の奉納に向けてどこの踊町もみな、数カ月にわたってハードなトレーニングを積むこと。自治会長の常多勝己さんによると「体が大きい人では10㎏くらい体がしぼられる。盆過ぎあたりからはみな表情も引き締まってきます」と。ハードな稽古は9月半ばまで続きます。
そして、もうひとつの見せどころならぬ聴かせどころが、地元の杵屋和三八師匠の作調によるお囃子。「御座船」初お目見えの昭和29年(1954)からずっと演奏されており、今では“お囃子の本古川町”と称されるほど一目置かれる存在。船回しのお囃子に観客の手拍子が加わって会場の盛り上がりは最高潮に達します。
写真提供協力 本古川町様