長崎の風景を絵はがき感覚でパッケージにした
「長崎景観クルス」好評です。
“長崎景観クルス”
長崎くんち
江戸町『オランダ船』
クルス4枚入¥324 (税込)
148×100×20mm
ちょうどハガキサイズです。
令和元年取材
出島の門前町として栄えた歴史あり
江戸町 オランダ船 えどまち おらんだせん
鎖国時代、幕府は長崎の町人たちに出島を築かせ、そこを唯一西洋との窓口としました。その出島にポルトガルのあとに、オランダ商館が平戸から移ってきたのが1641年。以来幕末までオランダとの交易は続き、出島と橋ひとつでつながる江戸町はその門前町として大いに栄えました。(2019令和元年7月取材)
江戸町の歴史と商店を紹介するリーフレットのキャッチが「長崎のはじめの一歩。江戸町」。かつてオランダ人が橋を渡って日本に足を踏み入れるその第一歩が江戸町で、オランダからもたらされたものはすべて江戸町を通って日本各地に伝播した。当時、日本の最先端の町だったという地元の人々の誇りを感じさせるもので、くんちの演し物「オランダ船」もそんな輝かしい歴史にちなんだものです。
江戸町紋章“タコノマクラ”
「昔はこの辺りは外国の商品を扱う店や、船の積み荷を扱う店、燃料店も多かったみたいです」と江戸町商店街振興会会長の三瀬清一朗さん。昭和58年から数えて今回で6回目の奉納となる「オランダ船」の初代の長采(総監督)で、産みの苦しみを味わったぶん、船への愛着もひとしお。「当時はよかも悪かもなか。とにかく船が回ればよかという感じで、くんちが終わった時はみな抱き合って泣きしました」と懐かしそうです。
今回、船の演出を任される長采は、江戸末期創業のガラス店専務の川添浩司さん。日本で初めて輸入板ガラスを取り扱った老舗だそうです。長崎くんちはとにかく長丁場で、6月1日の小屋入り(稽古始め)から10月7,8,9日の本番までの5ヶ月弱、仕事とくんちを両立させるのは本当に大変です。川添さんは「長采を務めさせてもらえるのも、家族も含めて周りの人々の支えあってこそ」と感謝しきりでした。
長崎の人々が「お諏訪さん」と親しみを込めて呼ぶ諏訪神社のくんち奉納は、踊町の当然の務めとみな受け止めています。その中から得られる多くの喜びや感動、人々との絆が日々の苦労をはねのける原動力に。あわただしい毎日の川添さんも「実は本番大好きです。すり鉢状の観客席から一斉に注目を浴びるんですよ。普段こんなことあります? もうワクワクします」。休日出勤の疲れもなんのその、気持ちはとってもハイなのでした。
江戸町 オランダ船ツイッター