長崎の風景を絵はがき感覚でパッケージにした
「長崎景観クルス」好評です。
“長崎景観クルス”
長崎くんち
籠町『龍踊』
クルス4枚入¥324 (税込)
148×100×20mm
ちょうどハガキサイズです。
令和元年取材
江戸享保年間から300年の伝統を誇る
籠町 龍踊 かごまち じゃおどり
今ではすっかりくんちの顔としてお馴染みの「龍踊」を、江戸享保年間の頃に初めて諏訪神社に奉納したのが籠町です。唐人屋敷の中国人たちから伝授されたこの雨乞いの踊りを、約300年もの長きにわたって代々忠実に受け継いできた籠町の人びと。そこには“龍踊の宗家”としての責任感、そして誇りがありました。(令和元年7月取材)
長崎くんちの「龍踊」は中国人直伝
鎖国時代、オランダ人が出島に隔離されたように、中国人もまた塀に囲まれた唐人屋敷での暮らしを余儀なくされていました。その中で中国人たちが、上元の日(旧暦1月15日)に舞っていたのが龍踊。これは五穀豊饒を祈る雨乞い神事に始まったものといわれており、唐人屋敷のすぐそばの籠町(かつての本籠町)の人々がこれを習い、くんちで奉納したのが長崎の「龍踊」の始まりです。
龍1頭で2種類の踊り。
これが基本形
現在「龍踊」を演し物としている踊町は籠町を含めて全部で4カ町。それぞれが諏訪神社の神様や観客を楽しませようと、あれこれ創意工夫をしながら独自の「龍踊」を追求してきました。そのなかで“宗家”である籠町の「龍踊」は、登場する龍(じゃ)は1頭で、踊りも躍動的な「玉追い」と、ゆっくりととぐろを巻く「ずぐら」の2種類。江戸時代のシンプルな基本形を、今も忠実に守り続けているのです。
生き生きとした龍の動きに
ご注目を!
「変えることより、変えないことのほうが難しいんです」と言うのは、総指揮の山口厚志さん。もっと演出を加えてみなを楽しませたい、うならせたい。演じる側であれば誰しもが思うことですが、そんな心の欲求を封じ込めて、ただひたすら迫力ある生き生きとした龍の動きに磨きをかけます。「地味なんですけど…」と言いつつも、「それが籠町の伝統ですから!」ときっぱり。
町外出身者たちも熱く燃えています
「そんな籠町の「龍踊」を愛してやまないのが、平成元年から欠かさず参加している片岡力さん。屈強な体は7年に1度巡ってくる奉納に向けた地道なトレーニングのたまものです。「常に歴史の重みと責任を感じながら演じていますが、いろんなことを乗り越えての本番ですから、当日はとにかくワクワクのほうが大きいですね」。彼は町外出身者なのですが、思いは町内の人にも負けないくらい熱かった―。
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