長崎銘菓クルス とは



東京五輪の年に生まれた ハイカラ菓子クルス。

当時の長崎は、 新婚さん で大にぎわいでした。

小浜食糧株式会社 代表取締役 金澤昌江
小浜食糧株式会社 代表取締役 金澤昌江

長崎銘菓として今も多くの皆様に親しんでいただいておりますクルスは、東京オリンピックが開催された昭和39年に誕生。私はまだ4歳でしたが、当時は高度成長期の真っただ中で、団体旅行客や修学旅行客の増加に加え、長崎は新婚旅行客でもずいぶんとにぎわっていたそうです。クルスも出だしから売上好調。昭和40年代には作ったそばから売り切れていくというフル操業で、古参の従業員さんたちの話によると、売りに回る営業さんたちが「奪い合うごとして持っていきよんしゃったもんね」というありがたい状態だったそうです。

ホワイトチョコレートに

ほんのり生姜風味。

パリッとした小麦粉生地にホワイトチョコレートをはさんだクルスは、当時としてはとてもハイカラなお菓子だったと思います。実は隠し味としてチョコにほんのり生姜の風味づけをしています。弊社2代目である父が、2年という歳月を費やして食感や味わいなど納得ゆくまで試作を重ねた自信作。だからこそ、半世紀たった今も皆様に愛し続けていただける長崎銘菓に育ったのだと密かに自負しております。

かつて地元のキヨスクで飛ぶように売れた“黄箱のゴールデンコンビ”が、森永のミルクキャラメルと、このクルス(旧パッケージ)でした。


クルス発売当初からパッケージには中央画壇で活躍した洋画家・鈴木信太郎画伯(1895~1989)のイラストを採用。クルスのイメージキャラクター「シスタークルス」の姿もその中に。

コーヒー味、いちご味、

そしてながさき観光も快調!

そして、長年この生姜風味だけだったクルスに加えて、平成22年に「コーヒー味」を、翌23年に「いちご味」を発売しました。近年の「ハウステンボス」や「軍艦島ツアー」「世界新三大夜景」の人気に後押しされて活気づいた長崎観光の影響もあり、おかげさまでこちらもことのほか好評です。

 

誕生から半世紀の節目を迎え、これからも、長崎銘菓として愛していただけるよう努力してまいりますので、今後ともご愛顧のほどをよろしくお願い申し上げます。